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【スマート・フード・コミュニティ】継続可能な「食」の未来(あす)を切り開く

発展途上国の経済成長や人口増加により、食料問題を地球規模で考えなければならない時代。
自然に頼ってきたこれまでの食料生産に対し、その手法の多様化が求められています。
近年注目を集めている植物工場など、完全環境制御型の食料生産手段=[食料工場]の実現は現代から将来における食料事情の不安を緩和する世界的ニーズに応えるものと言えます。 また一方では、エネルギー生産の多様化も求められています。再生可能エネルギーの導入とその積極利用は、[食料工場]の効率的な運用とも密接にかかわってきています。

私たちは、農水産業とエネルギー産業をスマートに合体させ、次世代食料生産を実現するための技術的サポートと環境づくりをバックアップしています。

スマート・フード・コミュニティとは?

ゼロエミッションを目指す環境制御型食料生産を実現するための将来構想です。具体的には、循環式水耕栽培による植物工場、閉鎖循環式陸上養殖による魚工場、再生可能エネルギー利用施設などを統合的に管理し、廃棄物の有効利用やエネルギー利用、インフラ運用、流通システムなどを最適化することにより、ロスやムダのないスマートな食料生産を実現する夢のシステムです。

スマート・フード・コミュニティとは イメージ

KGCの技術とソリューション(1)~閉鎖性水環境における水産飼育技術を中心に

海洋の環境保全の観点からも近年注目されている、閉鎖性水環境におけるアワビなどの水産飼育(閉鎖循環式陸上養殖)。その実現に向け、弊社はさまざまなソリューション提案を行っています。

KGCの技術とソリューションイメージ

技術開発支援

水換えを極限まで少なくする水質浄化技術など、完全閉鎖循環式の陸上養殖実施に向けて、関連技術の開発支援を株式会社 大洋水研とともに行っています。

ビジネスモデル提案

陸上養殖を推進している株式会社FRD(Food Research & Developments)ジャパンとともに、ビジネス(事業)として成り立つように、技術的な側面から各種サポートを行います。

水産水質診断

水産水処理を導入する出発点として水質診断から、導入後の効果を保証するため定期水質診断などを通して、安定稼働に貢献します。

陰イオンを測定するイオンクロマトグラフィーイメージ

陰イオンを測定するイオンクロマトグラフィー

無機重金属を測定する原子吸光光度計イメージ

無機重金属を測定する原子吸光光度計

KGCの技術とソリューション(2)~植物工場の生産効率向上に向けて

植物工場の運用にあたって生じるさまざまな課題に対し、専門的な立場からソリューション提供を行います。

植物工場培養液の管理・再利用

生育障害やチップバーンなどに対し、培養液のイオンバランスや生育環境に着目した解決策を提案します。また、培養液を効率よく再利用するための培養液管理の提案も行います。

培養液のスケール対策

スケール成分検査の結果から、スケールを生じにくい培養液のイオンバランス管理を提案しています。また、栽培植物の生育を阻害しないスケール対策の開発研究をサポートします。

イオンバランスシート

イオンバランス調整前・調整後

植物工場廃水処理

高濃度の肥料成分が含まれる培養液を河川などに直接放流することは水環境の富栄養化を助長します。イオンバランスを監視しながら栽培したり、開発した脱窒装置を用いたりすることによって、河川に放流する培養液廃水中の窒素含有量を排水基準値(水質汚濁防止法、下水道法に準ずる)以下にすることを可能にします。

廃棄物再利用

根などの植物工場から出る廃棄物に対し、バイオマスエネルギーへ転換したり、水産物養殖の配合飼料にしたりするなど、ゼロエミッションプラントづくりに役立つ再利用のための開発研究を行っています。